2005年8月6日(土) 無線のコンテストを兼ねて 釧路町 来止臥野営場 |
アマチュア無線をやっている。自宅にはアンテナなどを特に設置していないが、車で出かけたときに時々電波を出している程度だ。職場にも「同志」がいて、無線が話題になることも時にはある。 アマチュア無線の世界にもいくつか競技がある。そのうちの一つは「コンテスト」と呼ばれ、毎年各地で様々なコンテストが開かれている。無線やらない人はまず知らないだろうけれど。で、ルールを簡単に言えば「制限時間内になるべくたくさんの人と交信する」と表現できるだろうか。もちろん、地域や送信出力などをあれこれ指定したものもあるのだが。 そのコンテストに参加しようと、職場の同志とキャンプに出かけることにした。単身赴任の上司も興味を示し、一緒に来ることになった。 場所は、つい昨日まで来ていたお馴染みの「来止臥」。太平洋にひらけていて見晴らしもよく、混雑しない上に近くにノイズ発生源も特に見あたらないのでここにした。 アンテナを張り、無線の音を出し、マイクに向かって喋り続けるのであるから、誰もいないというのは重要なポイントだ。 |
食料やビールなどの買い出しを経て現場入り。午後になった。驚いたことに先客があった。しかも一般客ではない。アマチュア無線をやる人たちだ。そのうえ、設備がすごい。私たちは目を見張った。![]() なんだこれは。短波帯の、大きな指向性アンテナ(ねらった方に電波をしっかり飛ばし、受けることができる)が複数。それも高所作業車の上に取り付けて地上高をかせいでいる。むむむ。これはプロの仕業だ。強敵出現。もっとも、我々はお気楽キャンプがベースにあって、コンテストで優秀な成績を打ち出そうとは思っていないのだが。 |
![]() 日も暮れて、夕食だ。炭火をおこしていろいろ焼いて食べよう。夏の釧路、昼間の暑さはほどほどで、夜はさらに涼しく過ごせる。 ![]() メニューは、手前の「カキ」、奥の「サーモン」。他にもある。 ![]() 焼けるにつれて、いい香りが漂ってきた。上司は早速うれしそうにカキを開けて食べている。 ![]() カキは焼きすぎないのがおいしく食べるポイントだ。 ![]() みりんで味付けしたタコの串。弾力があって、噛めばうまみが口に広がる。 |
![]() ビールが進む。波の音を聞きながら、心穏やかに過ごす。 普段のひとりキャンプだけでなく、複数で楽しむのも悪くない。食事が充実するからだ。ひとりでこんなに何種類も食べることはできない。 ![]() さて、胃も満たされたところで無線タイム。私も同志もそれぞれ持ってきた無線機の電源を入れ、周波数をあれこれ変えて様子を見る。 アンテナは簡素なワイヤーアンテナだ。お隣さんのすごい設備とは大きな差。あちらは発電機も回して明かりも煌々と灯っている。 ![]() カメラを向けると同志はふざけて顔を隠す。 アクティブな人やクラブのコンテストの風景といえば、もう大変な勢いで喋り続け、次から次に交信を重ねていく。 一方、我々はこうして遊ぶ余裕がある。ゆったりのんびり、一つ一つの交信を楽しんでいく。 |
何時に寝たか忘れたが、野宿の朝は天気さえよければいつでも気持ちのいいものだ。![]() よく晴れた。青空が広がっている。 ![]() 朝の空気を楽しみながら、炭火をおこして朝食の支度をする。 ![]() メインはホットサンド。トマト、レタス、生ハム、チーズ。アツアツでうまい。手軽なのに、止まらないおいしさだ。 |
![]() 朝食のあとはまた無線。交信はちらほらと。のんびりマイペースが楽しいの。 上司は読書。夏のさわやかな風の中、思い思いに時間を過ごす。 電話も鳴らない、ファクスも来ない、パソコンも書類も何もない。この心地よさだ。 ![]() 昼頃までのんびりして、帰途につく。いいなぁ、休日はこうでなくては。 |